2007-11

鉄のフライパン

結局、昔ながらの鉄のフライパンにした。フッ素樹脂加工のフライパン
はすぐに表面が剥げてしまって使い物にならなくなる。少しばかり怖い
がどうも温度がある高さになるとフッ素が溶けてしまうようである。

鉄のフライパンは料理店で見るように、から焼きして油をたっぷりなじ
ませてから使わなければならない。そしてなんといっても料理の仕方し
だいでは焦げ付き、洗うのも一苦労である。

ただ、この昔ながらの鉄のフライパンは触れてみてなんとなく安心した。
柄の部分も木製で熱にも大丈夫で、あまり重くない。シンプルで形もよい。

随筆家の白州正子は「古いものにはしっかりした美しい形がある。」
と書いていたが、この日本製のフライパンもよく見ると美しい。
いつ頃からの製品かは知らないが、古くからある定番品であろう。

近頃の子供たちがキレやすいのは、鉄のフライパンを使わず鉄分不足に
陥るせいだといわれているが、つい最近、我が家のワンコにキレた私の
鉄分不足はこれで解消されるかも。いや、まだ炊飯ジャーがテフロンだ。
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悪魔のトリル

隣村の川場でのクラシックコンサートに出かけた。チェコ人の兄妹の
ヴァイオリニストだったが、クラシック音楽に全く疎い私でも、ヴァイ
オリンの音色に引き込まれ、とても心地よいひとときを堪能できた。

中でも最初に演奏したタルティーニの「悪魔のトリル」には、気持ちも
吸い込まれるように聴きいってしまった。曲名は後に分かったのだが、
どうもヴァイオリンの名曲の一つのようである。

タルティーニはある夜、夢の中で悪魔と契約し、その悪魔が弾いた曲を
翌朝目を覚ました後にヴァイオリンソナタに仕上げたのである。

鮮やかな赤いドレスを着た金髪の女性ヴァイオリニストは、まるで悪魔に
肉体も魂も捧げるかのように物悲しい旋律を奏でていたのが印象的だった。

ちなみにビートルズの「YESTERDAY」もポールが夢の中で聴いた
旋律をもとに作曲したという話もある。しかし凡人の私は一度たりとも
夢の中で聴いた曲というのを記憶していない。

キャンドルナイト

夏を過ぎた頃からろうそくやキャンドルスタンドが売れるようになって
きた。癒しなのかスローライフなのか、それとも原油高の影響か。

巷でも「100万人のキャンドルナイト」と称して、夏至と冬至
の夜の2時間電気照明を消して、ろうそくの火で過ごすようである。

音楽を聴く人、家族と食事をする人、ただただ灯火を見つめのんびり
過ごす人。美しいキャンドルライトは特別な夜を演出してくれる。

北欧とくにフィンランドの家庭ではろうそくを様々な行事・節目に使う。
白夜を過ごす灯りとして、独立記念日には安全な家の象徴として。

日本もようやく「ろうそくの灯」を楽しむことができる成熟した社会に
なろうとしているのか、はたまた、一過性のロハスブームに終わるのか。
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COVER VERSIONS

最近、日本の音楽界もカヴァー・ヴァージョンブームのようである。
昨晩、TV番組でも「誰にあの歌をカヴァーしてもらいたいか。」
というアンケートを採っていた。

そこで私なりに考えてみた。以下、思いつきなので理由はない。

コブクロに「あずさ2号」(狩人)
絢香に「LOVE IS OVER」(欧陽菲菲)
中島美嘉に「時には母のない子のように」(カルメン・マキ)
レミオロメンに「恋するカレン」(大滝詠一)

矢野顕子に「嵐が丘」(KATE・BUSH)
ドリカムに「THERE MUST BE AN ANGEL」(EURYTHMICS)
TOSHIに「ボヘミアン・ラプソティー」(QUEEN)

「源氏物語」に与謝野晶子や谷崎潤一郎そして瀬戸内寂聴が、千年の
時を越えて現代語訳し、アメリカの作家フィッツジェラルドの
「グレート・ギャツビー」に村上春樹が新しい命を吹き込んだ。

COVERは覆い隠すことで、VERSIONは修正しながら重ねること。
つまり時代にあった新しい形に変えて、しかも越えてゆくこと。
簡単そうだが、やはり中途半端にはできそうにない。

ちなみにケイト・ブッシュと矢野顕子、そしてアニー・レノックス
と吉田美和の声の区別が私には付かない。

神のまにまに

今年だけなのか今年もなのか。秋が暖かいせいなのか、はたまた
地球温暖化の一環なのかよくわからないが、紅葉はさほどでもない。

でも、そのことは見方を変えれば秋が長いとも考えられる。
ヨーロッパでは夏が終わると、はや9月には枯葉が舞い散る
季節になり、長い長い冬が到来するそうである。

その点、日本はまだまだ四季がはっきりしていて、他のどの国
と比べても自然を尊いものと思えるのかもしれない。

作家ドナルド・キーンは太平洋戦争後、上海から日本に来る
途中の飛行機内からの景色をこう表現している。

「樹木がめったにない中国から飛んでくると、日本は信じられない
ほど緑豊かに見えた。・・・日本では壁に囲まれてない村々がその
まま森の中に溶け込むようだった。」

実は日本は神代の昔、荒廃した大地だったそうである。その大地に
木を植えることで美しい自然を作り上げてきた日本人。少しばかり
色鮮やかでないと嘆くのでは、神様ご先祖様に怒られそうである。

ゼンマイじかけの猫

近くの木材工場の横を通り過ぎる瞬間に目に入ってきた3匹の子猫。
同じように背を丸め、まるでぬいぐるみのようにこっちを見つめる。

本物の猫かどうか確かめるため近づいても逃げようともしない。
猫好きでもないが、あまりに可愛いので思わずパチリと撮った。

私を見つめながら3匹の子猫は、ゼンマイじかけのように背を丸め
たまま、わずか数センチの足取りで歩調を合わせ動き出した。

長い材木の上で、子猫たちはまるでパリ・コレクションの舞台を歩
く新進気鋭のモデルのように猫ポーズを気取っているつもりなのか。

すると縦一列に並んでいた子猫たちが後ずさりをしながら横一列に。
今度は、まるで入間基地での編隊航空ショーを見ているようだった。







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