2008-04

退行現象

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群馬の森クラフトフェアに出かけたうちのかみさんが
撮ってきた写真である。この木は何の木だろうか。

ふと、今から数十年前によく聴いたTVコマーシャル
ソングが脳裏に懐かしく甦ってきた。

「この木何の木、気になる木。見たこともない木ですから・・・・。」
午後8時前に流れた曲である。番組名は思い出せないが。

すると芋ずる式にCMソングのメロディーが出てきた。

「ロート、ロート、ロート、ロート製薬。」
「光る光るTOSHIBA、走る走るTOSHIBA・・・・。」
「ヤン坊、マー坊、天気予報、僕の名前はヤン坊・・・・。」

それと同時にある現象を思い出した。
子供の頃のとある日、熱を出して寝込んでいた時のこと。

寝室のカーテンがなぜかたくさんのフクロウの模様だったのだが、
そのフクロウが飛び出してくる幻覚症状に襲われたのである。
もちろん高熱のせいだが、本当に怖かった記憶が甦ってきた。

経済原論 

群馬の森クラフトフェアに出かけた。
といっても私ではなくうちのかみさんである。

わけの分からない小さな、とても小さな焼き物を買ってきた。
鉢にして多肉植物を植えるようである。

作家さんに「この器を全部欲しい。」と言ったら、
「私の一番お気に入りなのでどうしようかな。」と悩んでいたとのこと。
「じゃあ、店先に並べるなよ。」と言いたいところだが、当店でもよくある。

よく見るとなかなかの代物である。可愛い器である。

これは少しうちで寝かせてこの作家さんが有名になった頃に
お宝鑑定団にでも出せば、一万円くらいになるであろう。

商売上手のイスラム商人は、「価格が購入時よりも高くなるまで
商品を蓄え寝かせることである。」と言っているではないか。なるほど。
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春の散歩道

自宅から南へ少し歩くと病院があり、その先の坂を
下るとこの散歩道にたどり着く。

斜面には名も知らぬ花が咲いている。うす紫色の花は
セージの花だろうか。

春たけなわ。穏やかな陽の光が、この細い道に差し込む。
聞こえるのは鳥たちのさえずりだけである。

この先の竹やぶを抜けると廃校になった中学校の庭が広がる。
そしてのどかな農村風景が続く。

歩くことってこんなに楽しいことだったのか。
ふだん見えないものが見えてくる。

こんなことで心あまるようになってしまったのはなぜか。
齢のせいなのか。はたまた時代のせいか。
いずれにせよ散歩のおかげ、いや犬のおかげである。







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桜の花 

なぜそれほどまでに、日本人を魅了してやまないのだろうか。

桜の花は春の嵐が吹いても散らないのに、ある時を境に
いっせいに散ってゆく。これを潔しと見る人も多い。

この潔さに日本人の本質を重ね合わせる人が多いのであろう。

「ひさかたの 光のどけき 春の日に
           しず心なく 花の散るらむ」

私の大好きな百人一首の中の和歌である。
紀友則はこの歌を作り、まもなくこの世を去ったのである。

「花びらのように散ってゆくこと
    この世界ですべて受け入れていこう。
      生まれ変わってもあなたのそばで花になろう。」

歌っているのはORANGE RANGE。時代は違うが同じ日本人。
八重桜に仏教の無常観がもう一つ重なる。






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お色直し

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5年間雨ざらしにしたままだったので、木が傷み
だしてきたため枕木を塗りなおした。
店頭もお色直しで引き締まった感じがする。

周りに指摘されるまで気が付かなかったのだが、
毎日見ていると、その変化を見逃してしまう。

ふと自分自身はどうだろうかという疑問に突き当たる。
案の定、よく見ると外見は傷みだしてきている。

今頃気づいても遅いのか。今ある姿に納得すべきなのか。
外見よりも中身が傷んではいないだろうか。

枕木はJRに勤める友人に頼んで両毛線の部材を
譲ってもらった。とても硬い木なので、シロアリにも
食われることはないし中身は大丈夫。

問題は私。肉体よりも精神である。数十年間雨ざらし。
でも精神とはどうお色直しすればいいのだろうか。

冒険家たち

介護の仕事をしている女性の話を聞いて驚いた。
なんと女性二人、自動車で九州の熊本まで行ってしまった。

50歳代の女性だが見かけはごく普通の主婦である。
スポーツカーを持つ友人とまる二日間かけて、しかも
その友人一人で往復を運転したのだそうだ。

さらに驚いたのは熊本での滞在時間が5時間である。
行きに24時間、帰りに24時間かけて、
老人ホームの昼食の様子を見に行ったのだそうだ。

でもこの行動力には感心した。研修とはいえわずかな時間の
ために無謀とも思える行動に出る。一瞬のために多くの時間
と労力を注ぎ込む姿勢。まさに冒険家である。

「私は一年に一度はとんでもないことするの。」と言っていた。
その目は輝きに満ちていた。50代女性、恐るべし。

ちなみに高速代は6万円、ガソリンスタンドで5回給油。
高くついたのか安あがりなのか微妙である。

二人とも家路についてから2日間寝込んだそうである。
さすがに「もう二度と車で熊本には行かない。」とも言っていた。

大いなる落胆

たいして好きではなかったが、先週のキャンディーズの
コンサートのYAHOOニュースには落胆させられた。

再結成したのかと思い見てみると、フィルムを見る
おじさんが写っている。勘弁してほしかった。

別に再結成を望んではいない。ただ一瞬脳裏に浮かんだ
のはミキちゃんの姿である。

ランちゃんやスーちゃんは時々見かけるので、見たいわけ
ではないが、ミキちゃんは気になる存在である。

子供の頃からあまり芸能人に興味がもてなかったが、
「キャンディーズ」と双子の「リリーズ」は少しだけ
興味がもてる存在だった。中学生の頃だが。

ちなみに当然ミキちゃんのファン。変人たる由縁か。
たいしたファンではなかったが。
ただし、石破防衛相もそうだったと聞きまた落胆。
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桜の花 Ⅰ

10年くらい前から桜を歌うアーティストが増えている。
そしてそれが毎年流行るのはいったいなぜであろうか。

今から800年前の「新古今集」には桜の歌がたくさんある。
この時代は貴族社会から武家社会への過渡期で世の中が乱れた
時代で、今の時代と非常によく似ているような感じである。

こういった不安定な時代にこそ、人はみな桜の花の美しさに癒され、
そのはかなさに胸を打たれ、歌を口ずさむのであろう。

ふだん道端にひっそりと佇む桜の木は、夏の暑い日ざし、秋の長雨、
そして冬の木枯らしを経て、春に一挙に花を咲かせ人々を感動させる。

「春風の 花を散らすと 見る夢は さめても胸の さわぐなりけり」

800年前に西行法師が詠んだ「桜」を、コブクロやケツメイシそして
中島美嘉が歌っている。いつの時代も日本人は桜を自分の人生と重ね合わせる。

800年後もはたして、この桜が歌える環境の日本であるのだろうか。

御殿桜がまだ3分咲きの公園、空には霞雲が。





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リネン Ⅰ

中学生の頃から探偵小説や推理小説が好きであるが、
それに目覚めたのは横溝正史の「犬神家の一族」である。

以来、金田一耕助に憧れ、東京の目白の田中角栄邸の近く
にあった探偵事務所に就職しようとも考えたとこもあるので、
市川崑監督の訃報はさびしいかぎりである。

舞台は栃木だったか長野だったか忘れたが大麻の栽培で財を築いた
犬神一族の話であるが、不思議に思っていたことがあった。

「日本では大麻の栽培が公に認められていたのか。」という
疑問である。こたえはYESである。

実は大麻の栽培が日本で禁止されたのは昭和23年で、GHQ
が法律で禁じたのだそうである。大麻とは麻のことなのである。

日本人は古くから麻を神聖なものとして生活に使っているわけで、
大麻(麻薬)として使っているわけではなかったのだが、どうも
アメリカが石油精製品を普及させたくてそうしたようである。

ここ数年前から服飾に麻(リネン)を使用したものが非常に増えて
いるが、歴史的にもそして環境を考えても、そして経済的にも安
あがりなリネンはこれからのアパレルの主役になりえる素材である。

この「麻」という観点から「犬神家の一族」を見ると、日本とはどの
ような国であるかということを示唆する映画である。
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