2008-12

逃げ足速いルイ・ヴィトン

10日前の古いニュースだが、ルイ・ヴィトンが銀座への
大型出展計画を撤回した。

半年前に出店計画の話をブログに書いたが、フランスの
引き際の速さと潔さが現れた。

新大陸発見のときもそうだし、日本の幕末の時もそうである。
フランス人の特徴なのだろうが、今回は吉と出るだろう。

ルイ・ヴィトンは日本の幕末期にフランスで旅行鞄を作り、
その鞄は特にヨーロッパの上流階級に愛用された。

なぜ愛用されたのか。当時は船旅が多く、万一遭難しても
ルイ・ヴィトンの鞄だけは丈夫で軽くて海に浮いたのである。

持ち主は死んでも彼の財産などは鞄とともに遺族に返されたのである。
こういった信頼感が歴史となり現在に至るのである。

私もかみさんもヴィトンのバッグも財布も一つも持っていないが、
もし万が一買うとしたらやはり値段は高いが歴史のあるスーツケースかな。
いや買っても入れる財産がない。その前に似合わないか。

そのルイ・ヴィトンが銀座出店を撤回したのである。
船が沈んでもヴィトンのバッグだけは浮き上がるとすると、
ヴィトンから逃げ出された日本の行く末は容易に推測できる。

キャンドルナイト Ⅴ

今年のキャンドルナイトは夕方5時から2時間。
一番夜の長い冬至にろうそくの灯りはふさわしい。

特に環境のためにやっている意識はない。電燈以上に
二酸化炭素は出るし、店舗は半袖でもいいくらいに暑くなる。

ろうそくもたくさん使うので経済的でもないが、
なにせゆったりと過ごせ癒される。

お坊さんも走るほど忙しい師走。であるといいのだが
今年に限っては全国的に物の動きが悪いようである。

そんな時代は世間に振り回されず、あわてず急がず。
ゆったりとろうそくの灯りを見つめる時間もとりやすい。






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日本人財布考

とにもかくにも日本人は財布にはこだわりを持っている。
お札の収納ぐあいや、カードを入れる位置、そして小銭の開け閉め。

なぜこれほど財布にうるさいのだろうか日本人は。
アメリカはもちろん几帳面そうなドイツ人でもこんなに丁寧に
財布やお札を取り扱わないのではないか。

手前から千円札、五千円札、一万円札と順に並べて
福沢諭吉は必ず左に。お札に折り目をつけるのが駄目な人もいる。

銀行でもよくありいらいらするのだが、お札を入れても少しでも
折れていると受け付けないのも日本のATMだけなのかも。

日本人を研究したドイツ人ベルツも、日本人の几帳面さときれい好きを
賞賛しているが、たぶん財布の中も世界一きれいであろう。

また秋に財布を取り替えると空き財布となるといっていやがられ、
新春に財布を取り替える人が多いようである。

ブランドものの財布もよいけれど、無名だがしっかりと縫い合わせた
日本製の財布、東京の下町で作られたこの財布。

しかもこの牛革はとても柔らかく色調もいい。使い込めばとても味わい
のある財布になりそうなこの逸品。お正月にお勧めです。
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陰翳礼賛 

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最近の住宅でのイルミネーションブームはいただけない。
白や青の光の点滅は冬の夜空の美しさを壊してしまう。

どこかの地方の駅が夜になると真っ暗ということで
駅前にやはりイルミネーションをしてしまった。

物騒な世の中になってきたせいもあって、明るくすることは
よいことと考える人が多いが、夜は暗いものである。

とはいいながら弊店でも普段は明るくしているので、
せめて夜の一番長い日だけはろうそくの灯りで営業する。

「欧州の都市に比べると、東京の夜は格段に明るい。
パリではシャンゼリゼの真ん中でもランプを燈す家があるのに、
日本ではよほど辺鄙な山奥に行かなければそんな家は一軒もない。」

今から80年以上前に谷崎潤一郎はこう書いて、
日本人の白色の電燈好きを嘆いている。

環境にいいし省エネと題して蛍光灯が頻繁に使われるが、
やはり橙色の灯りが心を落ち着かせてくれる。

これは外に限ったことでなく、家の中でもそうである。
陶器にとっても漆器にとっても、そして黄色人種にとっても
蛍光灯よりろうそくの灯りのほうが断然美しく見えるものである。

(12月21日、冬至のキャンドルナイトは午後5時からの2時間です。
 ろうそく灯りと静かな音楽で店を営業しております。)

益子の器

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今日の昼食のメインディッシュ。ピーマンにかまぼこ、
そしてハムを一つまみの天然岩塩で炒め、ごまをふりかける。

色味的にはにんじんを入れ忘れたが、いたって質素な料理。
材料費はしめて100円、今のご時世にぴったりとはまる。

ただし、お皿はうちのかみさんがこだわって探してきたもの。
益子焼の器でたいした値段ではないがいい味出している。

作者は佐々木康弘さんという作家で30歳前後らしい。
細身で身長も高くイケメンらしい。

この四角い皿は和・洋・中華となんでもござれ。
料理以上に主張することもなく、おいしく見せてくれる。

実は料理もお酒も器で味も変わるのである。おいしくなる。
文字通り「器がちがう」とはこのことである。

もうまもなく店頭にも益子の器がわずかだが並ぶことになった。
こんな世知辛い世の中、器だけにはこだわりたい。

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