Nouvelle Vague
ヌーヴェルヴァーグとは一般的にはフランス映画のムーブメント
のことなので、うちのかみさんの分野で私はまったく興味がない。
しかし、同名のフランスのボサノヴァの女性歌手が‘80年代の
ブリティッシュ・ニューウェイブ・グループのカヴァーを
していると知り、思わず買ったのがこの2枚のCD。
今から30年ほど前の若かりし頃、ポストパンクと称して
イギリスで広がったこの「ニューウェイブ」にもはまっていた。
私の大好きだったバンドの一つXTCの名曲「がんばれナイジェル」
ウルトラヴォックスのミッジユーロが作った名曲「FADE TO GREY」
その他、BAUHAUS・NEWORDER・THE CURE・DEPECHEMODE、
なかでもジョン・ライドンがセックス・ピストルズ解散後に作ったP.I.L
の「THIS IS NOT A LOVESONG」はとてもよいでき。
フレンチポップの女性ボーカリストの声と生ギターで聞くと、
原曲は暗かったりするメロディーが爽快に聞こえるのでとても不思議。
仏語のNouvelle Vagueは英語でNewWave、そしてポルトガル語で
Bossa Nova。ということはボサノヴァとは「新しい波」という意味らしい。
はたしてボサノヴァの歌手がブリティッシュ・ニューウェイブを歌うことは
必然的なことだったか、それとも語呂合わせなのか。
ちなみにサンバから生まれたこのボサノヴァはブラジルの
人々には気取りすぎていて、あまり人気がないようである。