2010-02

いきの構造

画像 786
九鬼周造の「いきの構造」を読んでいる。
別に粋がっているつもりはないのだが・・・。

私は岡倉天心に興味があるので、その周辺の人たち
も気になり始めて読み出したのだが。

難しい言葉で書かれた訳ではないが難解である。
「粋(いき)とは何か。日本人独特な概念なのか。」

なかなかページが進まない。もっとも、私自身が
その言葉に一番遠い所にいる人間であるから当然なのか。

「粋だねえ。」というと江戸っ子を連想する。
芸能人では中尾彬のような人なのか。

そんな事をネットサーフィンしているうちにあることを知った。
今から50年くらい前のヒット曲だが、春日八郎の歌う「お富さん」。

  粋な黒塀 見越しの松に 婀娜(あだ)な姿の洗い髪
  死んだはずだよ お富さん 生きていたとは お釈迦さまでも
  知らぬ仏の お富さん エーッサォ 玄冶店(げんやだな)

  過ぎた昔を 恨むじゃないが 風も泌みるよ 傷の跡
  久しぶりだな お富さん 今じゃ呼び名も 切られの与三よ
  これで一分じゃ お富さん エーサォ すまされめえ

  かけちゃいけない 他人の花に 情けかけたが 身のさだめ
  愚痴はよそうぜ お富さん せめて今夜は さしつさされつ
  飲んで明かそよ お富さん エーサォ 茶わん酒

「粋なくろべえ」とは黒兵衛という名前ではなく黒い塀のこと
だったとは知らぬ仏のなんとやらである。

それにしても粋な詩である。これこそ「いきの構造」である。

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